
どんな茶葉でも食べられますか?
「どんな茶葉でも食べられるんですか?」 私が茶葉料理をご紹介すると、一番よくいただく質問です。 答えは、「煎茶なら基本的に食べられます」。 意外に思われるかもしれませんが、その理由は煎茶の製法にあります。
蒸すから、やわらかい
煎茶は、お茶の葉を摘んだあと、すぐに「蒸す」という工程が入ります。この蒸し工程によって発酵を止め、鮮やかな緑色や香りを保っています。実は、この状態は野菜にたとえると「茹でたほうれん草」とよく似ています。一度加熱されているため、お茶を淹れる過程で水分が戻って、そのまま食べることができるのです。 さらに深蒸し煎茶は、通常の煎茶より長く蒸すため、葉が細かくやわらかくなっています。包丁で刻まなくても料理に混ぜやすく、毎日の食卓にも取り入れやすいのが特徴です。
茶葉を食べにくいお茶
一方で、すべてのお茶が食べやすいわけではありません。 例えば、ほうじ茶は煎茶を強く焙煎しているため、葉が固くなります。また、萎凋(いちょう)という工程を経て作られる和紅茶や烏龍茶なども、食感が固くなりやすく、そのまま食べるにはあまり向いていません。 つまり、お茶なら何でも食べられるのではなく、蒸して作る煎茶だからこそ、食べることに適しているのです。
「飲む」と「食べる」二つの楽しみ方
私はこのことを知ったとき、「日本茶は飲み物」という思い込みが大きく変わりました。 急須でお茶を淹れて飲み、最後は茶葉まで味わう。そんな楽しみ方ができるお茶は、世界を見渡しても珍しい存在です。 そう考えると、茶葉を食べることが本当に特別だと感じます。
【画像】茶菜(ちゃさい)パワーカレー
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